その他小説

□ガウとマッシュ
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最悪とは言わないまでも、面倒な事態だった。
だが決して嫌だ、というわけではない。
ただ少し骨が折れそうだというだけだ。
とりあえず、それだけは言っておかなくてはならない。
マッシュと少年の関係が決して悪いものではないのだ、という証明として。

「ござる、はらへった!」

だが、面倒だとは言った。

ガウが若草色の髪を振り乱して撒き散らした、真綿のような泡を見渡して一言。

「『ござる』じゃねえって言ってんだろうが!」

風呂桶の湯をひっくり返す水音と、少年の甲高い声が響く。
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