ギアス連載
□PAST STAGE…06・*
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薄っぺらいカバンを手に、皆がクラブ活動に勤しむ校内をぼやきながら行くリザ。
「また間に合わなかったか…チッ。あ、ヤバっ…ノート写させて貰わなきゃ……」
そもそも何日分溜まってるんだ?とかは考えただけで逃げたくになるのであえて考えない事にしよう。(軽く現実逃避★)
普通の学校に今まで通った事の無かった私に、いきなり高校の勉強というのは正直キツイ…。
「せめて生徒会に顔だして、カレンかルル―シュにでも勉強を―…」
《ピンポンパンポーン》
『こちら生徒会長のミレイ・アッシュフォードです。ネコだっ!!!』
「はぁ…?」
『校内を逃走中のネコを捕まえなさぁい。部活は一時中断ッ。協力したクラブは予算を優遇します。そしてぇ、ネコを捕まえた人にはスーパーなラッキーチャンスっ。生徒会メンバーからキッスのプレゼントだ!!!!』
「んなッ」
なんですとぉー!!!!!
READY GO!!!!!!
学校到着早々耳に飛び込んでくる会長の恐ろしい宣言と高笑いに自然と顔が引きつる。
猫ごときに私の唇が危機にさらされるなんて…
「ありえないッ!!!!」
(とにかくなりふり構ってる場合じゃないっ!!!!)
妙な活気に溢れかえる校内を猛スピードで走り抜ける。勿論、アテなんてこれっぽっちも無いワケで…――
「学校広すぎッッッ!!!!!!!」