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□眠るなんてもったいない
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ゾロ夢



温かい日差しが差し込む船の上。

ゾロはいつもの様に昼寝の体制になった。

そして、私はそれを横で見ながら、一言。




「Trick or treat!!」


「…んだよ。騒がしい奴だな」



無理矢理身体を起こしたゾロ。その表情は無論よくはない。

それでも私はハイテンション。だって、ゾロにいたずらできるんだし?

なんで決め付けてるって?そりゃそうでしょ。



「菓子だァ?そんなもん持ってるわけねェだろ」


「だよね!じゃあいたずらする!」


「ああ!?ふざけんな、俺は忙しいんだよ!」


「寝てるだけじゃん」


「……、チョッパーとでも遊んでこいよ」


「えー」




ごろんと背を向けるゾロ。


船尾には誰もいない。


つまり、ゾロと自分の2人きり。



一応彼女である私をほったらかして昼寝ですか。そうですか。

とりあえず言ってみる。



「寝ちゃうの?」


「ぐー」



大きないびき。

さすがは3秒で寝る男。

完璧に寝てますね。


その瞬間、私の顔が一瞬にして笑顔になる。



いたずらするぞ?いたずらしちゃうぞ?


目の前には心を許して眠る男。

きっと、防御なんてしないだろう。




「後で言っても遅いんだからね」




さァ、どうすればゾロの泣き叫ぶ姿が見れるかな。




眠るなんてもったいない
(ちょっ…おまえ…!!!)
(無視したゾロが悪いんだよ?いたずらするんだから!)


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