書斎 〜弐〜
□Shooting Stars
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冬の澄んだ空気は、空を綺麗に見せる。
雲一つ無いような夜空に、シリウスとハリーは感嘆の声を上げた。
「すっごい。ねぇシリウス?星がたくさん見えるね」
「おぉ、本当だ。小っせぇ星まで見える」
ほんの少し散歩するだけのつもりが、調子に乗って遠くまで来てしまった。
仲良く空を見上げて、白い息を吐きながら家路につく。
「寒くないか?」
「うん、寒くない。シリウスこそ平気?」
「平気、平気。こう見えても若いんだからな」
静かな夜道に笑い声が響く。
遅い時間なので忍ばせてはいるが、あまりにも静かすぎて意味がない。