庭球

□未定
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それはある日の放課後のこと。

柳生は仁王に突然手をひかれ、非常階段に連れてこられた。



「仁王くん?いったいどういう…」

疑問を投げ掛けた柳生の言葉は最後まで続かず、仁王の唇によって遮られた。


「んっ…仁王くん?本当にどうしたんですか?」
「やぎゅ…。」

柳生のシャツを握り俯いていた仁王はポツリと呟くとそっと顔をあげた。


ドキンッ

その表情を見た途端、柳生の胸は高鳴った。
切なそうに潤んだ瞳。さっきの口付けのせいか薄く色付いた唇。
すべてが柳生を煽るものばかり。
 

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