庭球

□未定
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夕日に照らされた生徒会室。
そこで一人、跡部はもくもくと作業を続けていた。


カタカタカタカタ…――

ずっとなり続けていたキーを叩く音がピタリと止んだ。

「はぁ…」

跡部は小さくため息をもらし目頭を抑える。



跡部は疲れていた。


毎日毎日部活に生徒会、それに自主練と勉強…。
常人ならばとっくの昔にダウンしているであろう状況が、もう随分と前から続いているのだ。無理はない。



「忍、足…」

知らぬ間にでた恋人の名に、跡部は自嘲気味な笑みを浮かべた。

馬鹿馬鹿しい。俺は何を考えているんだ。

そう思って再びパソコンに瞳をやったその時、



「どうしたん?跡部。」

生徒会室に低く甘い声が響いた。




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