15万打リクエスト

□煩わしいほどの「好き」の行為
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「1週間セックス禁止だからね!?」

臨也の叱るような声に、静雄は目を瞬かせた。
昨日の夜の名残の残る寝室。
…後に、静雄はこの言葉に苦しめられることになる。


と言うのも、臨也と静雄は恋仲だ。もう半年程になる。
その中で、臨也は学んだことがあった。
静雄は、絶倫だ。
何を突然、と言われてもおかしくはないが、真実なのだから仕方がない。
現に、昨日もセックスの最中気を失った。
朝起きてみれば、中出しはされていなかったからましなものの、シーツが湿っぽい挙句乾いた部分はカサカサとして気持ち悪い。おまけに渇いた喉を潤そうと立ち上がれば、腰に痛みが走りその場でへたりこむ始末。

…そして、流石に堪えかねて禁欲命令を出した。


静雄は思わず、素で首を傾げて見せる。

「何でだ?」

「シズちゃんがセックス激しいからだよ、心当たりくらいあるでしょ、昨日のせいで散々なんだけど」

「昨日?…手前が気失ったんだろ?」

「…シズちゃんのせいでね」

俺のせいかよ。思わずそう言ってやりたくもなりながら、全面否定出来ないのも事実だ。
セックスは、本能に全てを委ねてしまうから毎回やり過ぎてしまう。それは静雄自身も自覚している。

「だからって、禁欲するほどじゃ無いだろ」

「我慢を覚えて欲しいからね」

しれっと言った臨也に鋭い目を向ければ、臨也は静雄の視線など全く気にしていないようで、ニヤリと企むように笑った。
勿論それにたじろぐこともない静雄は、何だよ、と低く問い掛ける。

「それとも、野生動物並みに本能のままに生きるシズちゃんには、1週間も我慢なんてできない?」

プチッ。

「何様のつもりだ手前!!
やれるに決まってるだろ、やってやるよ!」

「そう。じゃあ当分セックスは無しね」

…はっとした時にはもう遅い。臨也に上手いことのせられていた。
でも、出来ないわけではない筈だ。臨也と付き合う前は何の支障もなく生きてきたのだから。
仕方ない。大丈夫だ、きっと。
そう思うことにしながらも、思わず臨也を睨んだ。




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