15万打リクエスト

□色欲スイマー
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内壁を押し広げながら侵入する指に、臨也はびくびくと身体を震わせながら、止めさせようと静雄の腕を押した。
しかし、力が入らず反抗の意を成さないその行為に、静雄は情欲を煽られるだけ。
既に熟知しているその身体の一番いい場所を指で押せば、臨也は背を弓なりに反らせた。

「濡れてるから簡単に入るな」

「っ、んっ、ふ、ゃ…
シズ、ちゃん、…め……」

不用意に喋ろうものなら、声が上がってしまう。
救いと言えば、服ではなく水着だから、中心から溢れる蜜が吸い込んだ水に紛れることか。
でも、だからと安心出来る状況ではない。

「お願い…っ、ゃだ…はずかし…」

息も絶え絶えにそう言い、小さく首を降ってみせる。
この状況下で達してしまうことだけはしたくない。そう案じてしまうほど、臨也のそれは羞恥と淫楽で膨らんでいた。

「…俺でイキたいか?」

色めかしく響いた声は、下肢を聴覚からも刺激する。
思わず、臨也は素直に頷いた。

と、後孔から指が抜かれる。
赤ら顔で静雄を見上げれば、腕を引かれてそのまま立ち上がった。
引かれるがままに連れてこられたのは、プールからあがった後に身体を流す、頭上にシャワーの付いた場所の一角。
プールからは見えないが、誰かがシャワーを浴びに来れば一目瞭然の場所。

え、と声を漏らした臨也に関わらず、静雄は気にもとめていないかのようにシャワーのスイッチを押すと、壁に向かって立たせた臨也の水着を脱がせた。

「ちょ、っと、ここでするの!?危ないよ、ここは…っ」

「トイレとかよりもスリルあるだろ?」

生暖かい水が滴り、すぐに勢いよく吹き出した湯は、
プールから出て乾き始めていた髪を再び濡らしていく。

「スリルとかの問題じゃな…っ、ん…うぁ…」

臨也の声を遮って、大分膨らんだ静雄のものが後孔に突き立てられた。
押し分けるように入ってきたその存在感に歯を食い縛って、臨也は壁にすがり付く。
熱く、木の棒のように固い静雄の自身は、後孔が充分に解されなかったに関わらずすんなりと入っていった。
その分、臨也の身体は幾度となく静雄に調教されていると言うことなのだけれど。

シャワーの音は案外大きく、臨也の痛みを堪えた喘ぎを掻き消していく。
しかし声が大きくなればその分危険なのも承知している。

「ん…っはぁあっ…痛、ぃ、ん…ふぅ…」

「…力抜け、一気に突っ込む」

そんな言葉の後、臨也の返事も待たずに、静雄のものが性急に押し込まれた。

「っふアァ!」

いきなりの突き上げに爪先まで突っ張らせて、臨也は跳ね上がる。同時に高い声が上がり、心臓まで激しく跳ねた。
声が聞こえていないか心配でならなかったが誰も来ず、口に水が入るのも構わず安堵の息を吐く。
緊張で寿命が縮まりそう…。そんなことを思いながら、背後の静雄を睨む。

「ばか…っ気づかれたらどうするんだよ…っ」

「手前が我慢しろよ」

に、と妖艶に笑って言った静雄は、台詞の酷さに関わらずかっこいい。
水も滴るいい男、とは言うが、これほどぴったりなのは初めて見た気がする。
…ていうか、バカップルじゃあるまい…。


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