リクエスト

□指先の温度
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「ん…ぁう…」

押さえたような喘ぎを耳にしながら、静雄は舌で散々愛撫した小さな突起から唇を離した。
指と舌で愛撫された乳首は、小さいながらに主張するように固く尖っている。
最後に指先で引っ掻けば、臨也の唇からは熱い吐息が溢れた。

「乳首好きだよな、お前」

「好きじゃないし…」

僅かに潤んだ瞳を逸らして言った臨也。
その頬にキスを落とし、乳首から離した手で、臨也のズボンを脱がしていく。
下着まで脱がされ、完全に露になった、僅かに色づいた臨也の昂り。
それを握り、手で上下に扱き始めると、臨也の身体が強ばった。

「っ…ぅあ…ん、ゃ…」

甘く高い声が薄い唇から零れ、下半身に血液が溜まっていく。
我慢できず、静雄は自身のものも取り出すと、臨也のものと併せて持つ。
両の手を使い、双方の熱を馴染ませるように擦りあげると、臨也の腰が弓なりに反った。

「あっ、ん…ふ…熱、ぃ…あんッ」

「気持ち良いだろ?」

静雄の妖艶な響きを孕んだ楽しげな声が、臨也を耳からも犯す。

身体に走る抑えようもない熱に、首を振って気をまぎらわせようとしても、意識は勝手に傾いてしまう。
勃ち上がった熱は静雄のものに感化され、張り詰めていた。
もうだめ、イク。
込み上げる熱に、臨也は悲鳴にも似た嬌声を上げ、静雄の手の中に白濁を吐き出した。
そのすぐ後、臨也にぴったりとくっついた静雄のものが膨らんだかと思えば、
臨也に負けない量の液を、臨也の腹に吐き出した。


「っ、はぁ…べたべた、なんだけど」

「知るか」

静雄の精液でべたつく腹部に嫌悪の意を示すも、本人はろくに聞き入れる気もないらしい。
拗ねたように唇を尖らせると、そのまま奪われた。

「ん…ぷはっ、キスじゃないし!」

恥ずかしくなって、臨也は唇が離れてすぐに毒づく。


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