リクエスト

□指先の温度
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焦れったい。
いつも、臨也が嫌がるようにわざと柔らかく揉んでいるせいか、臨也もそうしてしまうらしい。
勿論、臨也に「もっとちゃんと触って」と言わせるために柔らかい愛撫をしているだけ。

突然…臨也は、服が上げられる感覚に、驚いて静雄の手を見た。
得意そうな顔をした静雄の手が、臨也の服を上げている。
臨也は焦って、動けないままに静雄を睨むように見やった。

「ちょっと、何して…っ」

臨也が声を上げるも、静雄の手は服の中に入り込み、肋骨をなぞるように肌を撫で始めた。
鳥肌の立つような間隔に、逃げようとした臨也の腰を掴むと、勢いをつけて起き上がり。

「ぅっわ!?」

そのまま、臨也は床に押し倒された。
いつも通りな状態になり、顔を赤くしながら、臨也は不満を露にした声をあげる。

「今日は俺が攻める、って言ったのに、なに勝手に…っ」

「テメエは下手なんだよ」

「……っ」

恨めしそうな目をした臨也へ笑いかけると、静雄は再び、腹部を指でなぞった。
息を詰めた臨也の耳元へ口を寄せ、囁く。

「たっぷり犯してやるから、好きなだけ勉強しろ」

真っ赤になった臨也が反論に口を開く前に、指が探り当てた胸元の突起を摘まみ上げた。

「やっ」

びく、と身体を震わせ、恨めしそうに静雄を睨み付ける。
しかし、この方がやはりしっくりくるのを感じたのだろう、
臨也は不満を滲ませながらも、抵抗はせずに静雄のシャツを握りしめた。



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