リクエスト

□色恋ドロップ
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いつも着ている、黒いシャツ。
それを捲り上げれば、僅かに肋が浮き上がった白い肌が目に映る。
その白に浮かぶ、仄かに赤く染まる蕾へ指で触れた。

「ンっ…」

息を呑む音が喉元から響き、ひくり、と震える。
指先で潰すように触れ僅かに爪を立てると、その肩がびくりと跳ねた。
反応を確かめるように顔を見れば、臨也は赤く染まった頬を緩ませ。
擽ったい。小さく呟いて、笑う。

その蕾を唇で挟み舌先で舐めとかすと、臨也の背が弓なりに反る。
甘噛みと舌での愛撫を繰り返せば、堪えきれない声が唇から溢れた。

「あっ…ん…ぅ」

臨也の喘ぎに、触れられてもいない静雄の身体が熱くなる。
しかし、それは臨也も同じようで。

「感じてるんだろ?」

耳元で囁き、その下半身に手を伸ばす。
触れたそれは確かに熱を帯びていて、臨也の身体がびくりと跳ねた。
詰るように撫でると、臨也は焦ったように静雄と天井を交互に見て、真っ赤になった顔で静雄で視線を止めた。

「そんなじゃ、やだっ…」

切羽詰まった、何処か甘く響く声。
思わず一度手を止めたものの、苛めたくなるのが性って奴で。
ズボン越しに、熱をもて余す輪郭をなぞり、耳元で吐息を交えながら尋ねた。

「じゃあ、どうして欲しい?」
臨也の身体が震えて、戸惑ったような声が漏れる。
普段の彼とは似ても似つかない反応に、静雄の口許が妖艶に歪む。

「何でそんなこと言わせるの?
あぁ、シズちゃんはやっぱり変態なんだね」

明らかに馬鹿にしたような臨也の声だが、その声は強がりを帯びている。
そんなもの、今の静雄にとっては気分を高揚させるものにすぎない。
臨也の言葉を聞きながら、わざとその問い掛けに答えずに、ただ見詰め続けると、
空気に耐えられなくなった臨也は、焦れったそうに口を開いた。

「…そんな、撫でるだけじゃなくて…ちゃんと、触って…」

恥じながら紡がれた声に、静雄の鼓動が一際大きく跳ねる。
ヤバい。可愛い。
そんな言葉は押し込んで、
不器用な手つきでベルトを外し、ズボンと下着を下ろした。
空気に去らされた臨也の欲望の兆しは、その先端から溢れた蜜で濡れ、光に反射して卑猥に光る。
それに手を添えると、臨也の身体はそれだけで震えた。
両手で包み込み、上下にゆっくりと扱くと、臨也の唇から甘ったるい声が溢れ始める。

「あっ…ぁ、ふっ…んぁ…」

臨也の足は、その快楽を逃がすようにシーツを蹴り、滑る。
上下に擦るのに加えて先端を引っ掻けば、甲高い声と共に足が浮き上がった。


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