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□愛してるから、
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「ちょっと、まって、シャワー…」

「何で」

臨也の家へ上がり、そのままベッドへ押し倒した。
慌てる臨也にそう尋ねれば、臨也は不安そうな顔をしながら静雄を見上げる。呟くように紡がれた言葉は、静雄の胸をきゅうと締め付けた。

「ストーカーの奴ら、の、唾液とか…ついてるから、汚いし…」

「汚くねぇ。少なくとも臨也は。」

そう返し、更に不安げに口を開こうとしたのを口付けで封じた。
ん、と喉元から漏れた声。遠慮がちに差し出された小さな舌を絡めとり甘噛みをすれば、臨也はひくりと跳ねる。

「はぁ…ふ、ぁ……あ、んぅ…」

唾液が混ざり合い、くちゅりと艶かしい音を立てる。
口腔を染めるかのように丹念に舌を這わせれば、臨也は吐息混じりの声を漏らした。
もっと、とねだるように絡められる舌は、柔らかく何処か艶かしい。

ようやく唇を離せば、臨也はままならなくなっていた呼吸を繰り返して、俯いてしまった。
どうした、と尋ねれば、臨也は小声で、何もない、と返す。
…その反応の意味を理解できなかった訳ではない。
胸が苦しくなって、静雄はくしゃりと黒髪を撫でると、首元に散らばった赤い跡に唇を重ねた。
びく、と臨也の身体が跳ね、小さく吸えば赤は更に深みを増して臨也の首に存在を主張する。
唇を離して臨也を見れば、何処か安堵した表情を浮かべていて。
…何も心配することなど無いのに。
忌々しいその跡をひとつひとつ塗り替えるように、静雄はキスマークを重ねた。

幾つ、その白い肌へ唇を添えただろう。
内腿へ添えた唇を離せば、臨也は熱い吐息を溢した。

「多分、これで全部」

「ありがとう。――シズちゃんは、優しいね」

「…いや、優しくはねぇだろ」

自らがやりたくてやっていると言っても、強ち嘘ではない。
静雄は、そのまま臨也に問いかけた。

「…どうする?」

…と、臨也の顔は、ぽ、と赤みを増した。臨也も見当はついているのだろう。
恥ずかしげにさ迷わされた瞳は、静雄を上目に見て止まった。潤んだ紅い瞳は、静雄をそそるものに相違なくて。

「――して」

羞恥を孕んで囁かれた声。
理性が解かれていくのを感じながら、静雄は再び唇を重ねた。
躊躇いなく差し出された舌を受け取り、濃厚な口付けを交わしながら、臨也の胸元を探る。びく、と跳ねた臨也を宥めるようにひたすらに唇を重ねながら、小さな蕾へ指を添えた。


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