白骸の館

□新婚夫婦 白骸中心
2ページ/7ページ


あれから1週間。
帰ってこない日など長くて1ヶ月など普通にあるときもある。
でも、そのときは何故か彼がいるようなかんじがしてやすまった日はない。
うざく、仕方ないメールや電話、テレビ電話、テレホン()など・・・。
この1週間は連絡すらない。
こちらから定期連絡しても返事は返ってこない。
こんなことは一度もなかった。

「(なんだ?このもやもやかん)」

何故かものすごく胸が痛む・・・。
苦しい・・・

「胸やけかな?」

薬箱から薬を取り出した。
胸やけのくすりは・・・・。
さがしている時だった。

ピンポーン

「白蘭?」

慌てて駆け出しいつもならインターホンの電話で確認するがしないででた。
そこにいたのは。

「こんにちは」

「・・・・家、まちがえてますよ?」

「いいえ、あっています」

なぜ、隣の夫がこちらに?
指をさしてあっちだというがあっているといいはる。

「白蘭さんの下着やら書類やらを取りに来ました」

「・・・どうぞ」

中に招きいれ彼の書斎へ入れる。

「書類は多分パソコンの中ではないでしょうか?私は白蘭の下着でも入れてきます」

「あっ、お願いします」

「・・・白蘭は仕事がいそがしいのですか?」

「えっ?ええっ?あっ・・・はい」

なに、その回答。
なぜそんなに挙動不審なんだ・・・・。
下着をつめているとふっと思う。

(もしかして捨てられた?)

その瞬間胸が痛みだした。
そういえば胸やけの薬を飲んでいなかった。

「あっ、骸さん、あったので下・・ぎ・・・あっ・・・。どうしました?」

「えっ?」

「目が落ちそうですよ?」

目の下辺りを触るとどうやら涙が流れていた。
それを拭い下着をいれたバックを彼に投げつける。

「・・・あの、骸さん。実は、お話が・・・」

「?」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ