白骸の館
□心
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聞き終わるころには死んだ。
身体を裂かれた骸の遺体を回収はんが回収している。
この後、正ちゃんが実験に使う。
もともと興味がある。
輪廻を繰り返しもどってきた骸という人物に。
「白蘭さん」
「な〜に?」
「遺体はこちらで処理しますので自室でお休みになられたら?」
「うん、そうする。」
後は彼らだけで充分だよね?
僕は笑顔を作り部屋に戻るなりその場にしゃがみこんだ。
目を瞑ると彼がむっつりとした顔でソファに座って
コーヒーを飲んでいる光景が浮かぶ。
そこに僕が彼のコーヒーにマシュマロを入れて怒られる。
そんなことがもうできない。
無意識にもっているマシュマロを口に放り込む。
「おいしいよ・・・」