大空のボックス

□ばぶ?
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ある日、知り合いの友人から子供を預かってくれと頼まれた。
いつもなら丁寧にお断りしていたがどうも急用らしいので仕方なく預かった。
預かったのはいいがなんとも五月蝿い子供。
名前は綱吉(ツナ)らしい。
1歳ぐらいの。
小動物。
どうでもいいのでそこらへんにおいている。
ツナははいはいが出来るらしく何度も床にあたまをぶつけこちらにむかってくる。

「あぶっ・・あぶっ・・」

「何?」

足元までくると手を伸ばしてくる。
それをみて睨みつけているのにツナはにっこりと微笑んだ。
その時、孫の気持ちがわかるとはこういうことだ。
目に入れても痛くないという言葉があるが本当だ。
多分痛くない・・・。

「あぶっ・・あぶっ・・・うえっ・・・・」

とうとう涙を目に溜めだした。
付き添いできていた草壁がおんぶだと教えてくれたので抱っこすると嬉しそうに擦り寄って来る。

「君、あまり寄らないでくれる?」

「きゃきゃ!」



嬉しそうに喜んでいる。
もうどうでもいいので仕事をするので草壁に渡した瞬間だった。
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