ホワイトな世界
□アンドロイド
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実験ナンバー2701
それはある遺体だった。
人体実験を使うため遺体が必要だった。
そのため毎月数対の遺体がこの研究所に送られてくる。
送られてくる異体は老体が多かった。
「失礼します。搬送遺体数10対をはこんできました」
「冷凍室にお願いします」
「はっ」
10対今回は少ないみたい。
最近、いろいろと五月蝿く死体が集まらない。
「今回も老人ばっかり?」
双子の1人に尋ねるとなにやら紙をめくり確認している。
「えぇ・・あっ、中学生の男性の遺体があります。どうやら交通事故で死亡。」
「ふううん。」
死因など興味ない。
若い死体はいろいろと研究にはいいから好き。
といっても俺も充分若いけど
「可愛らしい子供ですよ?入江様もごらんになりますか?」
「・・・・うん、そうだね」
彼女らの関心をひく遺体に興味がわき遺体をみた。
番号は2701
本当に若かった。
生きているような感覚な眠り。
何故か彼から目が離せなくなった。
それから僕は研究に励んだ。
2701の遺体は使わず。
そしてある日・・・
実験は成功した。