ホワイトな世界

□小さい恋
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正ツナ
それは小さな恋

「「あっ」」

今日は母親の強制的買い物にいかされていた。
そのときすれ違った男性と数歩の距離で止まる。
僕のボタンと彼のフードについていた紐がどうやら絡まった。

「ツナ!!ツナ、ランボさんアイスだもんね!!」

そういうと小さい子供は飛び降りた。
その後を変な中国服をきた子供を着いていくのをあわてて名前を呼んで
さけんでいた。

「ちょっと、待って。今とるから!」

「うん」

彼が必死に取っているのを見てなんか可愛らしかった。
中々取れないボタンと後方からのアイスコールに慌てている少年

「かして」

「うん」

彼が手を放すと男らしくボタンを引きちぎる。

「えっ、ボタン!!」

「いらないから、早くいったら?」

後ろからアイスが欲しいとものすごく周りからみても恥ずかしい行動をしている
それをみて慌てて駆け出していく。
僕もそのまま買い物に出かけていった。





「入江様、入江様」

「・・・うっ・・ん・・・」

どうやら寝ていたらしい。
沢山の資料に囲まれて疲れているのか凄く身体がだるい。
双子の1人が何かの資料を渡してくるのを目に通す。

「正一、いるかな?」

「・・・ツナ、お帰りなさい」

「ただいま」

双子はいつの間にか消えてツナはこちらに駆け寄ってくる。
そして抱きしめてあげる。

「さっき、君との出会った頃の夢をみた」

「何それ?」

「秘密」

「なんだよそれ!!」

ほほをつねる綱吉にほほえましく笑う。
彼と数ヶ月前に結婚した。
見合いだった。
母親が持ってきた見合い写真。
本当は女性だったらしいがその女性が駈け落ちをしたらしく
急遽彼が面白半分で(リボーン)来た。
でも、今にとってどうでもいい。

「ツナ、愛してる」

「何?いまさら(笑)」

互いに好きになっていた。
10年前のあの時に・・・・。
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