Eden

□第五章
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外見だけでものを判断してはいけないとよく言うが、王蘭が拠点としているこの建物はまさしくその一例だ。

廃屋にしか見えない建物だが、中は綺麗に掃除されていてカウンターがある仕事場になっている。

そのカウンター奥の長い階段から下に降りればそこは立派な居住空間が広がっていた。全体的に赤系統に統一されたチュカ国風の部屋の隅っこでは、王鈴がしゃがむようにしてうつむいている。

ユゥリ達一行は、王蘭の誘いを受けて地下の部屋に来ていた。

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