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□SNOW
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「アイシクルロッジ、俺そこ任務で行ったぞ!」
まさかエアリスの故郷だったなんて。俺も驚いたが、エアリスも驚きながらも嬉しそうに俺にその話を聞いてくる。
「どんなところ?」
「見渡す限り雪でさ、これが白銀の世界って言うんだなって」
「まっしろ?」
「もう真っ白!雪もこんなに積もってさ、エアリスとか埋まっちゃうんじゃないかってくらい!」
積もっていた雪を思い出しながら説明すると、エアリスはびっくりしながらも楽しそうに話を聞いていた。
「毎日、雪、降るんだよね。羨ましいな………」
「そうか?たまにならいいけど、毎日は大変じゃないか?」
凍えるくらい寒いし、雪かきも毎日しなくちゃ家が埋もれるし。
雪は好きだけどアイシクルロッジに行ってからというもの、暫く雪は勘弁してくれって感じだから。
「そう、だね…寒いの毎日は大変だね」
また冷え込んできた教会。エアリスはそう言いながら、冷たくなった手を口に当てて吐息で暖める。
それに見兼ねた俺は、その冷えた手を掴んでもう一度エアリスを抱きしめた。
「また、あっためなきゃな」
「ふふっ……そうだね」
エアリスは笑うから。だけど俺はその意味が分からなくて何故なのか聞き返すんだけど、エアリスはいつも思いもよらない言葉を俺にくれる。
「やっぱり毎日寒くても、いい」
「どうして?」
「寒いと、ザックス、ぎゅっ…てしてくれる……から」
だから、そういう事言うなって。
「そんなこと言ったらマジで毎日抱きしめちゃうぞ」
毎日なんて抱きしめてたら理性を保つ自信はないけど。
「………いいよ」
許しを得たんだから、理性が保てない日があっても許されるよな?
「エアリス……」
唇を戴こうと少し躰を離す。だがその瞬間に彼女は唇を動かした。
「毎日、会えたらいいのに、ね」
それは彼女の切なる願いだった。