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□ご褒美
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俺の誇り。
それはソルジャーであること。


どんなに辛い任務だろうが弱音なんて吐かない。どんどん強くなれることに喜びも感じる。
だけど、幾ら魔晄を浴びた強靭的な肉体を持っていたとしても、疲れが無いわけじゃない。


長い任務が終わると、俺は何よりも先にすることがある。




エアリスへの電話。
まず、優しいあの声を聴く。




そしたらさ、任務の疲れなんて忘れて俺はミッドガルの教会へ向かうんだ。




エアリスに会うこと、
それが俺の原動力。















『ご褒美』















今回はいつもより比較的長い任務だった。携帯端末の電波も思わしくなく、外部との連絡も遮断された任務地。案の定、エアリスとも連絡は取れなくて連絡が取れたのは任務地を離れてミッドガルへ帰る途中、ほんのついさっきだ。


久しぶりに聞くからなのか、スピーカー越しのエアリスの声を聞いただけで会いたい気持ちが膨らんだ気がする。


きっと俺、全速力でモンスターを追い掛けてる時より今の方が速いかもしれない。


神羅カンパニーに与えられた宿舎よりもまず先に伍番街スラムの教会に向かうザックスは、自分でも笑ってしまうほどエアリスに会いたくて仕方がないようだ。






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