sweet ＆ Darling
□告白
3ﾍﾟｰｼﾞ/7ﾍﾟｰｼﾞ
「やっぱり千葉くんだ。おはよう」
そう言って、汗を拭きながら眩しく微笑んだ顔に、俺は正直戸惑った。
「ごめん、失礼だけど…俺ら知り合いだっけ?」
俺の突然の質問…いや、疑問に、彼女はキョトンとした顔をして、しばらく考えた様なそぶりの後に笑顔で答えた。
「違った。こうゆう場合は“初めまして”だね。気にしないで。あたしが一方的に知ってただけだったから」
さらっとそんなことを言ってのけて、彼女はまたスタートラインに着いた。
一変した真剣な目つきで前を見据えた彼女に、少し心臓が高鳴った瞬間だった。