youthful days
□week!
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・Holyday・
「「失恋、おめでと―」」
「ひとっつもめでたくねぇ―!!」
きちんと整頓された慶太の部屋。
慶太と涼平からの賛辞に、雄叫びにも似た声を上げたのは龍一だった。
「龍一くん、うるさいよ。近所迷惑じゃん」
「説教の前に慰めろよ」
「い―夢見れてたんだろ?なら結果失恋に終わろうが何だろうが、とりあえずはめでたしめでたしじゃん」
「おまっ、涼平!それおもいっきり他人事で終わらそうとしてっだろ!」
「他人事依然の問題ですけど。俺、ハナから関係ねぇし」
「Σ酷っ!!」
「涼平くん、何かあったの?」
いつになくイライラ口調の涼平に慶太が質問すると、涼平は視線を落として大きくため息をついた。
「話したとこで状況は何も変わらないからやめとく」
「…ど―ゆ―意味?」
「さぁ…」
耳打ちしてきた龍一の疑問に、慶太も首を傾げるだけだった。
「何かよくわかんねぇけど、とりあえず元気だせ涼平」
「慰めろとか言ってた奴に励まされたくないんだけどι」
“うんうん”とひとり頷きながら、涼平の肩にぽんっと手を置いた龍一に涼平が怪訝な視線を送り、慶太はそれを見て声を上げて笑った。