youthful days

□week!
1ページ/2ページ




・Holyday・







「「失恋、おめでと―」」


「ひとっつもめでたくねぇ―!!」



きちんと整頓された慶太の部屋。


慶太と涼平からの賛辞に、雄叫びにも似た声を上げたのは龍一だった。




「龍一くん、うるさいよ。近所迷惑じゃん」

「説教の前に慰めろよ」

「い―夢見れてたんだろ?なら結果失恋に終わろうが何だろうが、とりあえずはめでたしめでたしじゃん」

「おまっ、涼平!それおもいっきり他人事で終わらそうとしてっだろ!」

「他人事依然の問題ですけど。俺、ハナから関係ねぇし」

「Σ酷っ!!」

「涼平くん、何かあったの?」




いつになくイライラ口調の涼平に慶太が質問すると、涼平は視線を落として大きくため息をついた。



「話したとこで状況は何も変わらないからやめとく」

「…ど―ゆ―意味?」

「さぁ…」




耳打ちしてきた龍一の疑問に、慶太も首を傾げるだけだった。




「何かよくわかんねぇけど、とりあえず元気だせ涼平」

「慰めろとか言ってた奴に励まされたくないんだけどι」




“うんうん”とひとり頷きながら、涼平の肩にぽんっと手を置いた龍一に涼平が怪訝な視線を送り、慶太はそれを見て声を上げて笑った。



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ