鋼錬

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「…一人百面相だなι」

「あぁっ?」

「イヤ…いきなりキレられてもι」

「あιわりぃι何?」

「イヤι何?はこっちのセリフだろ。ぼーっとしてたかと思ったら人の顔じっと見てっし。かと思えば段々沈んでって泣きそうになるし、あげくにはキレだすしι?どした?」


あぁ、そんな柔らかく微笑うなよ。
その顔反則だろ//

オレは特別なんだって思っていい?

そんなに優しく髪に触れないで。
顔が熱くなるのがわかる。


「少尉…」

「…ん?」


あぁ、もう…


「ジャン…好き//」

「ん。」


ジャンの長い指が、その煙草の香りが染み着いた手が頬に触れるだけでこんなに幸せだ。


「ジャン//愛してる//」

「ん。」


暖かい大きな手に自分の手を重ねて、今日もオレだけが愛を伝えるけど、
一歩…踏み込んでみようか。

「ね、ジャン//」

「どした?」


大好きな碧が柔らかくなったから
目を閉じて
大好きな心地良い低音と、大好きな香りと暖かさのなかで。





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