鋼錬
□好きなんだ
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エドワードが久方ぶりに東方司令部に訪れた
「ちわ〜 大佐いる〜?」
いつものごとく我が物顔で執務室の扉を開くと、いつもの面々の顔はなく、そこには幾束かの書類を抱えたホークアイと煙草をくわえたまま書類の整理をするハボックだけしかいなかった
「よぉ、大将、久しぶりだな。」
「こんにちは、エドワード君。」
柔らかく微笑んだホークアイが頬に手を添え、困ったように苦笑を漏らした
「ごめんなさいね。大佐は期限の迫ってしまった書類の処理をしてもらっててまだ手が離せないのよ。」
「アイツまたサボってたのかよι
いいよ。ちょっと読みたい文献もあるし、ここで待たせてもらってもいいかな?」
エドワードは呆れたように溜め息を吐きながら来客用のソファに腰を下ろした
「えぇ。大佐も1時間くらいしたら休憩してもらえると思うから。」
「わかった。みんな忙しいみたいだしな。」
「今日は何かとバタバタしていてごめんなさいね。あぁ、ハボック少尉はエドワード君と休憩してていいわ。貴方、お昼も休憩取れなかったでしょう?」
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