歌姫様

□初めての ☆
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「………」
「綺麗だね」

下では、パレードが始まっていて
それはそれは綺麗で
2人して上から眺めた

「……郁央君、ゴメンね?」
「ん?何が?」
「ムリヤリ連れてきて貰って」
「いいよ、2人で遊びたかったし、子供みたいな柴さん見れたしさ」

本当に…3X歳とは思えないはしゃぎっぷりで

「………」

突然、柴は観覧車から見える下のパレードから目を反らし、ただ座った

「……柴さん?」
「…僕さ、遊園地って初めてなんだ」
「え」
「…親が厳しくて、こんな場所来た事無かったんだよね」
「でも大人になったんだし、好きな時にこれたんじゃないの?」
「まぁ、ね」

苦笑い

「岸さんとか…」

言って、ちょっと後悔

「岸君でも良かったんだけどさ…」
「…?」
「やっぱ郁央君じゃなきゃ意味ないし」

照れたように笑う
それって…

「………」
「やっぱ行くなら好きな人と、って思って」

ニコリと笑い、可愛い顔をする

「…〜〜」

あぁホントに、可愛いんだから…
ってことで、キスさせていただきましたから




 
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