歌姫様
□新月 ☆
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「………」
優しくできるのは
月のある夜
新月は…
「い…た…っ…」
ギリギリと食い込む皮のベルト
仕事も終わり、家に付き部屋に入るなりベッドに押し倒され、ベルトで腕を縛られた
「…タカノリ…?」
「………」
無言のまま、タカノリは自らの服を脱ぐ、
月のない夜に照らされた体は、なぜか綺麗だった
「…貴教…」
「っ…」
耳元で熱い吐息と共に呼ばれた名前
貴教はカァッと顔と体を熱くさせた
「……貴教…」
少し息の荒いタカノリが、貴教の服を一気に引き裂いた
「や…!!」
着ていたカッターシャツのボタンが飛び散り、どこかへ行った
目に付く白い鎖骨に噛みつき、跡を残す
「痛…っ…」
その薄く滲んだ血を舐めながら満足げに微笑み、貴教の股間を膝で押す
「っあ…」
「堅くなってる」
クスクス笑いながら、膝でグリグリとそれを押す