歌姫様
□たまには ☆
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「………、」
変なモノを
渡された
いったいどうしろと?
今日の音合わ終了後、車のキーを忘れたオレは柴を立体駐車場の車ん所に残し、スタジオに戻った
「あ、直さぁ〜ん☆」
気持ち悪い程の声色で呼ばれ振り向けば気ッ持ち悪ぃぐらいにニンマ〜リした郁央が居た
「何?」
ん〜…、早く帰りたいんだけどな、柴が車んとこで待ってるから
「今日は柴崎泊まり?」
「ん、そうだけど?」
「コレ使いなよ」
「?」
渡された紙袋の中には、様々な形をしたバ○ブ、媚薬のような錠剤が入った小瓶が多数
明らかにSMグッズも
「…郁「西川くんに使おうと思ったんだけど断られちゃったからさ、せっかくだし使ってvV」
「……郁「柴崎泊まるならヤるんでしょ?」
「………まぁ、オレはそのつもりだけど…」
あ、オレ絶対笑ってる
「でもコレは?」
オレが取り出したのは、否、取り出し続けてるのは長ぁ〜い長〜い赤い紐
うわ、郁央サン嫌なぐらい笑ってる…
「ソレはねぇ…」
「柴ー」
「…、遅い」
「ゴメンゴメン」
「その紙袋…何?」
「ん?嫌…はは」
「?」
疑う柴を車に乗せて走りだす、…が、依然柴は紙袋が気になるようで
あの後結局押しつけられるようにして渡された…
「……、」