婆娑羅

□おべんとー。
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『やっと食べれる……』



屋上に来たかすがは昼飯を食べようと思い弁当箱を開けた時だった。




『うわ〜……いっつもそんな焦げた奴食べてんの?』

『うわっ!!』


いつの間にか隣りでかすがの弁当箱の中身を見ている佐助が居た。


『かっ…勝手に見るな!!』

そう言って弁当箱を隠したが、見られた物は仕方ない。

『結構、不器用?…なんなら俺様が作ってあげよっか?』

そう言ってニコニコ悪気の無さそうに言ってくる佐助が好きで、ついつい対抗してしまう。


『……いい。自分で上手くなる。』


そう言いながら焦げたおかずを食べたかすが。

(…本当に上手くなればいいが…)


なんて思っていたら、心を読まれたみたいに返ってくる。

『んじゃさ!教えてやるよ、料理。』
ちょっと嬉しい一言が。


『…いいのか?』

それを聞いた佐助はかすがの弁当箱のおかずを一つ摘んで食べる。


『焦げたの食べてたら体壊すから、な?』












【俺様はかすがと居る時間が少ないと体壊すってな(笑)】


END

(→オマケ&あとがき)
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