復活

□不思議の国の苦労人
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「並盛中出身、沢田綱吉。ただの人間にだけ興味があります。
この学校に忠犬、腹黒野球少年、ツンデレ風紀委員長、変態南国果実がいたら…俺のところに生涯近づかないでください。以上」


「十代目ぇー!また一緒の学校に入れましぐふぉっ!!」
「どけ、忠犬」
「ぐ…じゅぅ、だいめ…」
「散れ、駄犬。…よぉっ!ツナ!また一緒の学校になれてうれしーぜ!」
「退きなよ、腹黒。綱吉が見えないだろ?」
「は?邪魔すんなよ、雲雀。ツンデレの分際で。今時流行らねーやんだよ」
「僕がいツンデレになったって言うの?やあ、綱吉!別に君と一緒の学校に入りたくて転入してきたんじゃないけど、卒業するときの君の顔があまりにもさみしそうだったから」
「うわー」
「クフフ、そこの野球馬鹿に同感です。ツンデレ攻何て古いですよ。今は変態攻めの時代です!」
「こいつ、自分からいいやがった!」
「さぁ、沢田綱吉君!寂しかったでしょう?安心してください、今日から朝から夜までずっと一緒です!だから僕の胸に飛び込んで…」
「「「きもい」」」
「クファア!!」

どかばきぐしゃ




「え。なにこれ、笑うとこ?」


(穏やかなる俺の日常は、ある圧倒的な存在によって激変したっ)



沢田綱吉の憂鬱




後日談的な。


「ねぇ、この配役おかしくない?」
「どこがですか?十代目」
「だってさ、出だしからして一応俺がハルヒ役じゃん」
「っぽいのな」
「でもさ、俺が一番苦労人って事はさ、キョン的な位置にも立ってるわけじゃん」
「君がツッコミ属性だから仕方がないんじゃない?」
「まぁ、そこは認めますけど…。でも、ハルヒとキョンが同一人物だったら話進まない気がするんですけど…」
「くふ、それでは配役をきちんと平等に決めましょう。それでは、まずは僕から…」
「古泉」
「はい?」
「だから、」
「お前は」
「古泉」
「なのな」
「………」
「部屋の隅で体操座りになるな、変態」
「…そこまで落ち込む程か?骸は何になりたかったんだよ」
「みく」
「却下」
「しくしくしくしく」
「あー、うざい」
「十代目っ!俺は何役っすか!?」
「あー、獄寺君かぁ……長門?」
「うぉおっ!長門の役を貰えるんすか!恐縮っす!」
「後は、俺とツナと雲雀かぁ」
「残りの役は、みくるとハルヒとキョンだね」
「そん中だったら、俺は絶対にきょ」
「みくるだな」
「みくるでしょ」
「みくるです!」
「………」
「そう考えると、僕はハルヒだね」
「んじゃあ、俺はキョンだな!」
「ふふっ、これで堂々と綱吉の服を脱がせるんだね」
「それも羨ましいけど、俺もツナといい雰囲気になれるのなー」
「は!んじゃあ、僕はあの映画のシーンで綱吉君を…!」
「あ」
「クフフ、そう言うことならとてつもなく不本意ですが古泉で我慢しましょう」
「あー、あのシーンは全面的にカットで」
「え、何故です!?」
「俺が生理的に無理」
「………」
「あーあ、また落ち込んじゃったぜ」
「ふん。そんなやつ放っておきなよ」
「十代目!締めの言葉、お願いします!」

「えー、あー…
新番組、沢田綱吉の憂鬱。毎週土曜、午前3時04分〜どたばたスタート!地域によって放送する曜日や時間が違うから気をつけてね!皆に会える日を楽しみにしてます!見てくれなきゃ…禁則事項です」




(※只今紹介したアニメは、実際に放送されません)


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