妄想 5
□グラデーション
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秋。朝晩の気温の変化が大きくなった。僕は昼間の暖かな日差しが好きだ。でも、これから冬にむかう別れのような日差しは、少し哀愁を感じる。
猫「…秋だなぁ……」
遠くのほうでクイディッチの練習をしている。木々が紅葉しはじめて、落ち葉もある。歩くたびにカサカサと音がなる。
猫「………。」
お気に入りの場所で、短篇の小説でもゆっくりと読む。
「セ〜ブ〜ル〜ス〜」
どこだっ?声はするが、姿が見えない。まるでアナタはヘのよう。
猫「どこだっ?誰だっ?何者だっ!」
ガサガサと落ち葉の山が崩れ、何かが飛び出してきた。
リリー「待っていたわよ!!」
狼「愛を語ろう!」
猫「リリーとルーピンっ?なぜココがっ?って、落ち葉の山に隠れていたのか?」
二人とも、落ち葉や、ゴミを払いのけて整然と立っている。
狼「リサーチ済みだよ。キミの行動パターンは把握している。」
猫「二人で待っていたのか?」
リリー「そうよ。」
なら、デキても不思議ではない関係ではないかっ?
狼「リリーは、幼児体型なんだよ。」
リリー「どんな根拠があって、言ってるのよっ!このナイスバディにっ!!」