妄想 4
□魔女が来たりて笛を吹く
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今日は、奇数月の15日。ヤツがやってくる我輩の元に。
リリー「はぁい!セブっ。お元気してるぅ?」
スカートをひらりとして、我輩の前に現れた。彼女の名はリリー・エヴァンス。元・同級生。しかし現・魔法省の総務部の経理課にいる。しかも、ホグワーツ担当なのだ。奇数月の15日は、締め日である。
我輩にとっては、悪魔の日である。
猫「リリー、仕事に来たんだろう?早く副校長のところに行ってきたまえ。」
リリー「もう、相変わらずそっけないわね。挨拶のキスをして。」
猫「しない。」
リリー「じゃ、ハグは?」
猫「どーして、我輩がリリーにしなければならない?」
リリー「だってぇ…ねぇ?…セブ?……」
何をいまさら恥ずかしげにしている?わからぬ。
リリー「ふふっ…仕事を早く済ませてから…待っててね。」
投げキッスをするリリー。この女いや、魔女は恐い。
猫「…どこかに避難をしなければ。」
ダメだ。この仕事を片付けないと。どうにもならない。リリーが片付くのが先か、我輩の資料整理が先か。