妄想 6

□バレンタインデーキス
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猫「…まぁな。」

リリー「大変ね。なら、手伝ってあげるわ。」

 思わぬところで、あらぬ方向にいってしまった。セブルスにとっては予想外。

 レポートに没頭したいのに、飢えた獣達が囲いの外にいる。
 しかも、手伝うと言ってきた。今日は、厄日だった。女子生徒からはチョコ攻撃。セブルスにとってはバレンタインは、関係ないのだ。



犬「レストランはキャンセルしようかな。」

猫「ならば、皆で行こうではないか。」

狼「そうだね。」

鹿「シリウス!ごちになります!」

リリー「どこのお店?」

犬「…予約が、三ヶ月待ちの…」

狼「あの、パスタのおいしい?」

リリー「サイコー!素敵よ。シリウス。五人で予約し直して!」

 OLネタの二人は、はしゃぐ。おごりなら、なおさらだ。

鹿「ふーん…。そんなに人気があるんだ。」

猫「…みたいだな。」

 圧倒されてしまった。

犬「あーあ。デートが台なしだな。」

猫「いいではないか。今度、誰かと行きたまえ。」

犬「…お前と行きたかったんだ。」

 とりあえず、セブルスは自分の身を守ったのだ。夕食にも、ありつける。

 今年は、なんとかこれで防げそうだと思う、セブルスであった。
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