妄想 3

□愛の魔王 ヴォルデモート
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「なによ!どうしてダメなのよぉ。」

 今にも胸倉をつかみそうなハー子。

「スネイプだけはダメだ。恋は何度でもできる。次のをしろ。娘」

 人狼との契約がある。オレが呪い殺される。 しかし、この娘もなにかの呪文を唱えそうだ。

「闇の帝王でしょ?なんでもできるんじゃないのっ?」

 それなりにできるが、オレも死にたくないしな。

「娘よ!新しい恋をしろ。そして大人になってゆくのだ。」

 マントをひるがえし、笑い声とともに去ってゆく恋の魔王ヴォル様。次のエサを探し、でかけた。おてんば娘は扱いにくいなぁ、とおもいながら。

「ったく!なにが闇の帝王よっ!!」

プリプリ怒りながら校舎へ向かうハー子。恋敵があのルーピン先生とは知らずに。



「もう、セブルスはモテるんだから胃がキリキリするよ。」

 紅茶をすすりながら、微笑む人狼リーマス。彼がヴォルデモートとどうして契約を結んだかは、ナルシッサしか知らない。

「さてさて、ボクの姫様に会いにいくか。」

 そうして薬学教室に向かうのであった。



  おしまい!
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