妄想 3
□愛の魔王 ヴォルデモート
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「……話すわよ。」
「心ゆくまで聞いてやる。娘よ!」
「好きな人がいるの。でもね、先生なのよ」
「その年頃の娘は大人の男に惚れるモノだ。乙女心だな!わっはっはっはっ!!」
「ちょっと!話しの途中でへんな笑いをしないでよ!」
ハーマイオニーの言うコトは正当だ。
「続けるわよ。でね、先生って私のコトを目の敵にしてるかんじでいっつも怒ってくるの。」
「フムフム。」
「褒めてもらおうと一生懸命なのにわかってくれないんだから!鈍感なのよ!」
恋をしているのか悪口をわからない。
「落ち着け、娘。お前はそやつが好きなのか?どうなんだ?」
オッサンわかってやれよ乙女心。
「好きよ!けど、どうしていいのかわからないから悩んでるの!そうでしょ?」
「それが恋だ。」
だから、恋してるって。ヴォル様。
「人の気持ちがわからぬ教師だな。」
「先生の悪口を言わないでっ!!」
この娘はカルシウムが足りんぞ。怒ってばかりだ。
「よし、オレが手助けをしてやろう。そやつの名を教えろ。」
「セブルス・スネイプよ。」
「スネイプっ!」
またか、またこの名がでたのかっ!!
「……すまない。娘よ。この件はなかったことにしてくれ。」