妄想 2

□ホタル
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 初夏の小川。今夜もラブラブデート

「ねぇ!セブルスでてきたね!」

「あぁ。きれいだな。ルーピン。」

 蛍が少しずつフワリフワリとでてきた。

「はかないよね。この時期しか生きられない。この光も子孫を残す為の光……」

「………」

「セブルス…僕たちの未来ってどうなんだろう?大人になって幸せに二人でまた一緒にこの光りを見てるかなぁ?」

「…あぁ。」

「蛍みたいに、この夏だけの恋人じゃないよね?」

「不安げにみるな。ずっと一緒だ。」

「うん。うれしい。」

 肩を寄せる二人

「アバンチュールって知ってる?」

「どうした?」

「よく、夏のイケナイ恋をしたときに使うみたい。」

「何が言いたい。」

「来年、どうなってるかわかんないから、いっぱい思い出をつくろう!」

「おいっ!だからって服をぬがすなっ!」

「野外プレーなんてどう?人に見られないかどうかドキドキのかんじで」

「そうゆう趣味はない!頼むっ!!」

「遅いよ!ボク狼になっちゃった!!」

「あ゛あ゛あ゛っ」

 彼らにはロマンチックというのは縁がないみたい。


  おしまい!
 

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