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□とある小さな保育園
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あらあら。そろそろ教室に帰る時間ですよ？
「みなさーん！！そろそろ戻りましょうね。お昼寝の時間ですよー」
｢｢｢はーい｣｣」
園児たちは各々遊ぶのをやめて、教室に入ります。
手を洗って、うがいをして､お昼寝しましょうね。
………あら？？
あの二人はまだ仲直りできていないようですね。
いつもは仲良くお隣に寝るのに、今日は微妙な空間がありますよ？
「なぁ､つよしクン」
「なんやぁ？」
「ちょっとこっちせまいねん。もうちょっとそっちいってや」
「………うーん」
「なぁ、こういち」
「ん？」
「おまえ、おれにくっつきすぎ！！もっとそっちいけよー」
「……えー？」
モゾモゾ……モゾモゾ…ごつんっ
「いた･･････」
「いだっ･･････」
｢｢･････････｣｣
「つよしクン、なんかいうことあるんちゃうん？」
いいぞー、准一クン！！
「こーいち、おまえもつよちゃんにわたすものあるんだよなー」
よしよし、智也クンもその調子！！
「あんな……こーいち。あの…な……」
（つよしクン、がんばれ）
（つよちゃん、もう少し！！）
「つよしっ！！」
「へ？」
「これ、やる！！」
つよしクンの手に渡されたのは、さっき拾ってきたモノ。
「うわぁ……どんぐりやぁvv」
「それ、つよしにあげる！」
（（よしっっ））
「んふふ。ありがとぉ」
「別に」
光一クンったら、素直じゃないんだから。
でも、頑張ったね。
えらいぞ、光一クン。
今度は剛クンの番ですよ？
「ボクも、こーいちに渡すものあるん」
「なんや？」
「これ……」
そう言って光一クンの手に渡されたのは、さっきお絵かきした画用紙。
「これ、オレなん？」
「そうやで？おうじさま」
「へぇ」
「おひめさまはなぁ、りこせんせいなんvv」
「………へぇ」
へぇって光一クン！！失礼じゃない！？
って私のことはどうでもよくて……
「こーいち。さっきはごめんなさい。あしたはボクもたんけんつれてってや」
「えぇよ。おれもごめん」
「おかだもいっしょにいくやんな？」
「おん」
「よーし！じゃぁ、そのあといっしょにおえかきしよーぜー！！」
「ながせ……おまえ、おえかきするん？」
同感です。
「は！？わるいかよっ」
「ながせクンでもおえかきするんやな」
「おかだ！！それどういういみだよー」
「えぇやん。ともやべいべーもいっしょにしようなvv」
「つよちゃん…vv」
「キモ………｣
「おいこーいち。いまなんていいました？」
「うひゃひゃひゃひゃ！！うそやって。ごめんごめん。ギブギブ」
「んふふ」
どうやら､仲直りできたみたいですね。
よかったよかった。
これからも仲良しでいてくださいね。
さぁ、お遊びはここまでにして、みなさん寝てくださーい。
先生も疲れちゃったー。
おやすみなさーい。
「あーもう俺全然眠くあらへん！」
「あかん！先生に怒られるからはよ寝てや！」
−Fin−