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□いじける光一さん
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−いじける光一さん−
「なぁ〜剛ぃ………」
「何やねんその気だるい感じは」
「やってぇ……」
「そんな会いたいんやったら、電話でもメールでもせぇや」
「そんなんしたって『今忙しいから』の一言で終わってまうわぁ」
「お前が会うたんびにエロ親父っぷり炸裂するからやろ………」
「違うわっ!!あれは俺のアイツに対する愛情表現や(●´艸`)」
「何デレデレしとんねん。せやからウザい言われて、放置されるんやろ」
「……そんなことないわぁ。ちゃんと受け止めてくれるもん」
「もんって………じゃぁ連絡せぇよ」
「あかん〜」
「あ゛―――!!どうしたいねん、光一は!!」
「剛がかけてやぁ」
「何で俺がかけなあかんねん。自分でかけぇや」
「無理やぁ………」
「光一さん……珍しく弱気なんですね」
「あまりに会わない期間が長すぎて緊張するわぁ」
「いつからそんな乙女チックなキャラになったん?笑」
「えぇからはよかけてや」
「はいはい。携帯貸せ」
「はい」
Pulululululu………
「あ、俺剛やけど。ごめんな仕事中やった?
え?あーライブは今のところみんな楽しんでくれてるわ。
ん?俺?俺は元気やでー。そういえばずっと会ってへんもんなぁ。
ケンちゃん?おぅアイツも相変わらずやで。
うん。うん……んふふふふ。」
「おぃ剛。何話してんねん!!はよ俺にかわれや」
「ちょー待てって………
あーごめん。隣で光一がな。
え?あはははは。そうなんよー」
「いい加減かわれやー」
「何か隣で光一がうるさいからかわるな?
寂しいみたいだから相手したってや(笑)
うん。そうやね今度アイツも一緒に連れて行くわ。
はい、光一。愛しのハニーが待ってるで」
「別に寂しくないわ!!
あ、もしもし?
……は!?何でやねん!!おぃ…ちょっ…
・・・・・・・」
「どないしたん?」
「切れてもうた………」
「は?」
「もう戻らなきゃって……」
「あー…あの…ごめんな?何か俺ばっかり話してもぉて……」
「えぇよ……別に…どーせ………」
「別にってめっちゃ落ち込んどるやん……光一さぁん?元気出してくださいよー」
「気にせんといて………」
「……お前、一気にテンション下がっとるで」
「あぁ………」
「そうや!!仕事終わるころ、もっかいかけよっ!なっ!そーしよっ」
「あぁ………」
「あかん…手の施しようがないわ…」
「はぁ…」
その後も彼女から電話がかかってくるまで、ずっとテンション下がりっぱなしの光一さん。
もちろん、電話がかかってきたときの持ち直しようときたら、それは言うまでもありませんね★
「お前しゃべりすぎやねん」「んふふ。ちょっとした意地悪やんか」
−Fin−