†葵染 析SIDE†

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「岳ー人っ、まだ帰んねーの?」

部活を終え、着替えをしていたジローが岳人の後ろから抱き付いた。

日常通り。

「あ、うん。日吉待ってんだ。アイツ今日当番で日誌置きに行ってっから」

「‥‥岳人ってー…本当、日吉の事好きな。」

岳人の肩に顔を乗せ、覗いてきた。


「え、あー…うん…まあ‥な」


岳人が照れたように答えた。


「ふーん……ちょっと妬けんなー‥俺、岳人の事好きだしー」

「お前はみんなの事好きだろ」

岳人が苦笑し振り返る。

「…まーね。でも岳人は特別。だから…妬けるね」


突然、ジローにキスをされ、岳人は驚き微動だに出来なくなった。

日吉とは違うキス。

驚いていると次にジローは岳人の股間に手を忍ばせ、ファスナーを開け、下着の上から自身を刺激し出した。

「っ!!?」

ゾクッと身体を震わせ、緩やかに動く指に自身が反応してしまう。


「やっジロ…ちょっと!」

ジローは岳人の言葉も気にせず楽しそうに手を動かす。

「岳人の良くなってきたみたいだねー可愛いー」

笑いながら執拗に弄られ、岳人は膝を折りへたれこんだ。

「っは‥‥お前…何すんだっ…」

「えーちょっとねー…」


そう告げるとジローは岳人を少し持ち上げ、ソファに誘導した。

「ジロー…?」

「日吉来るまで俺と遊んでよう?」


ジローは力の抜けた岳人のズボンを一気に下ろし、足の間に割り込んできた。


「待っ!ちょっと!?やだっやめろよっ!何してんだよ、お前はっ」


「ん?…イタズラ」

無邪気に笑うジローに岳人は呆れたように眉を寄せた。


スキありとばかりに岳人の自身を撫で回し始めた。


「ひぎゃっ!!やっ…ジロっ…アッ‥はぁ‥っ」


抗い、手を離させようとするも、虚しく弾かれ行為を続行される。


「や…んっ‥ン…あっあっ…」


出したくない声が溢れ、岳人は口を塞ぐ。


「岳人可愛いーあ、声殺しちゃ駄目だよー」


ジローは岳人のネクタイを解き、後ろで手首を縛り、手を使えないようにした。

早技だった。



「お前っふざけんなっ‥取れよっ」

「やだよー」


舌を出し、子供みたいに笑ったジローは、岳人のシャツを割り、胸の突起を舐め回した。


「あぁ‥ンッ…は…やっ…やだ…」


見る見るうちに岳人の突起が紅く、尖っていった。


ジローは本当にただ楽しそうに岳人の身体を撫で回す。


「ん、だいぶ身体熱くなったね。岳人濡れてきたみたいだし…可愛い色ー」

からかうように岳人の自身の先端をつつき、爪で軽くラインをなぞる。

「あぅっ…ふぇ‥ん」


その刺激に岳人から甘い声が漏れる。


「いいなー日吉ーこんな岳人見れるんだもんなー。知ってる?岳人の事狙ってる奴、結構居るんだよ?うちの2年とか他の部活の3年とか。きおつけなよー?」

それを聞き、岳人はキッとジローを睨んだ。


「とか言ってお前がこんな事してんじゃねーかよっ」


「へへーもう少し付き合ってよ」



本当に無邪気にそう述べるジローが岳人はわからなくなってきた。



考えてるよりも、まずこの状況を何とかしなければ。

もうすぐ日吉が来てしまう…

こんな姿‥


他の奴に反応してしまった自分の姿を見られたくない。


ジローは岳人の胸元を執拗に舐め、自身を本当に軽く擦ってくる。



もしこのまま挿れられたりでもしたら‥

そんな想像に背筋をゾクッとさせ、必死で声を殺し、腰が反応しないように力を込める。



「岳人の肌って柔らかーい。」


「んっ‥つ…ジロー…やめろ…ッ」


「もう少し、もう少し」


にっこり笑いながら、ジローは岳人の身体を弄り回す。



岳人は我慢が限界で、腰をビクビク揺らしてしまう。


日吉とは違う舐め方に、反応してしまう。


泣きそうになり、叫ぼうとした。



その時、





ドアが





カチャ





っと開く音がした







岳人が虚ろな目でドアを見やる。






日吉が驚いた顔で立っていた
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