†葵染 析SIDE†
□熱。
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ノックの音が聞こえた。
ドアが開き、聞き覚えのある声がした。
ぼやけた視界が開けた。
「……向日さん…?」
「よ。大丈夫か?って三日も休んでんだからいい訳もねーか」
岳人が日吉の額のタオルを取り替えた。
「冷たい?まだ少し熱あるみたいだな。お前のお母さん言ってた。あ、お母さん少し出かけるらしいぜ。看病任されちゃったー信用されてんな俺〜♪」
日吉が手を伸ばし岳人の腕を取った。
「…移る…よ?」
「ん?風邪がか?大丈夫だってー俺予防接種してるしー」
日吉がゆっくり起き上がり、岳人の腰を抱き寄せた。
「……?‥どした?苦しいか?…」
心配そうに頭を撫でる岳人のお尻を、日吉が両手で掴んだ。
「ひぎゃっ!?なっ日吉っ!?」
びっくりし、腰を離そうとするが、日吉は止めようとせず、岳人のシャツを引き上げ突起を荒く舐め回した。
「あっ!ちょっ…アッ‥ぁ……何すんだ…っ」
その声に構わず岳人の突起を吸い付き、舐め回す。
「んんっ…は‥ぁ…ンっ…日…吉っ‥」
岳人の突起は赤く熟れ勃ち上がり、腰がビクビクと揺れ出した。
「ぁ…や‥日吉…何‥こんな…」
日吉が岳人の胸元から唇を離し、熱と欲情が入り交じった顔で岳人を見つめた。
「……三日‥いや、正確には四日…貴方に会っていない…触れていない……向日さんは平気だった…?」
「日吉‥‥」
「俺は…ずっと…」
俯いた日吉の目線に岳人の膨れ上がった股間が目に入った。
「…俺としてない間、一人でしてた…?」
足の間に手を入れられ。親指で服の上から自身を擦った。
「ふぁ…っ!やっ‥アッ!…」
「‥ねぇ、どうしてた…?」
服の中で卑猥な音が響く。
「ッ…あんっ…ぁ…っふ……」
岳人の息が荒くなり、腰からガクンと崩れ落ちた。
「っ…はぁ‥は……バカ日吉…どうしてくれんだよ……帰れねーじゃんか‥‥」
キッと、睨むも、その目は熱く虚ろになっている。
「…責任、とれ……」
ゆっくり立ち上がり、自らネクタイを解きシャツを開ける。
「‥‥‥‥‥‥」
岳人がにこりと笑った。
「なんだ…お前のが我慢してたんだ…」
日吉はハッとし、自分の股間を見やり、赤面した。
「‥‥すいません…何か…」
「しゃーねー今日は特別サービスな」
岳人はしゃがみ日吉の股間から自身を取り出した。
「……向日さん…」
根元からゆっくり舌でなぞり上げ、堅くなった先端に吸い付いた。
日吉の腰がビクッと揺れ、欲が溢れ出す。
「…日吉の…凄いね…」
先端を口に含み、音を立て吸い付く。
「……は‥っ…」
日吉の口から吐息が漏れる。
自身の裏を舌で愛撫し、溢れた物をゆっくり飲み込んでいく。
「向日さん…大丈夫?」
「…ン…平気。日吉、気持ちいいか?」
「いいですよ…でも少し、くすぐったい感じもあります」
「え…くすぐったい?……」
少し悔しくなり岳人は闇雲に日吉自身を撫で回した。
「!…っ…」
ビクッと日吉の腰が跳ね、岳人の喉の奥まで入った。
衝撃で噎せ、自身から口を離す。
「げほっ…ッ…」
「向日さ‥‥すいません…っ」
口を拭い、
「お前今日謝ってばっかだな」
伸び上がり軽くキスをした。
「……お前、口熱い…熱上がったんじゃ…?」
「…あがりますよ…こんな…」
「だよな……な、もう‥‥挿れて……?」
岳人は日吉の自身の根元を指で挟み、哀願するように見つめた。
「…そうしたいんですが……動ける自信があまりないです‥」
日吉の顔からは汗が流れ、熱さで息が乱れていた。
「…寝ろよ…」
日吉の身体をゆっくり倒し
「え……」
日吉は驚き、起き上がろうとした所を、岳人に止められた。
「…向日さ…」
「‥‥俺がするから……な?」
日吉は意味がわからず、虚ろな目で岳人を見つめた。
岳人は自分のベルトを外し、下着ごと脱ぎ、シャツだけ羽織ったままで寝転がった日吉の上に跨がった。
「……少しだけ‥手伝ってくれると嬉しい…」
恥ずかしそうに笑い、岳人は前屈みになり、日吉の手を自らの秘部に導いた。
「‥少しでいい……触って…」
日吉の喉がゴクリと音を立てて鳴った。