‡田村 尋SIDE‡
□親愛なる貴方へ…
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†SIDE岳人†
日吉は俺の好きな人。
滅多に笑わないし、
何考えてるのか分かんない。
いつも難しい顔だし、
年上の俺を子供扱い。
やな奴だよな…
でもさ…でもさ!
その仏頂面が言ったんだよ。
『好きだ』って。
俺、すっごい嬉しくて
泣きそうで、
うわぁーっ!!ってなっちゃって。
も…とにかくパニック。
それからちょっと疑っちゃったりもした。
なぁ、
信じていいんだよな?
滅多に自分のこと話さないお前からの、あの一言が、今の俺の宝物なんだぞ?
そしてこれから先の、
お前と過ごす時が、
お互いの宝物になるはず…って、そう思ってるんだ。