□引力
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あぁ、
あたたかいなとか
抱き締める力が
程好いだとか

とにもかくにも
居心地が良かったのだけど


違う、
いずれ自分達は
離れるときが来る

そんな事を早くからも
理解していた気がする。

今思えば。



そして、
俺たちは離れたのだが

どうしてだか









引力、



「互いに引き合うのでござろうな。」



「…何だ?嫉妬のつもりか?」



「まさか。」






「音は引力など、無関係でござる。」






強く自由に紡ぎ出される
その音に玩ばれながら、
笑う。





斬っても斬れない
引力という見えない糸。




愉快そうに踊りからみつく
音という見えない糸。






がんじがらめが心地良く












そして苦しく。

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