捧げ物

□愛しいあの子の口説き方
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そんな事を考えていると、雲雀が片手は俺の手を握ったまま、もう片方の手を俺の腰に回し、
「隼人、好きだよ。いい加減僕のものになりなよ。僕のものになって、夫婦一緒にこの風紀委員専用学ランを着て、並森の秩序を守ろう」
「いや、断固断る。」
「!!!!」ガーン
夫婦ってなんだ、夫婦って。
付き合うとかそういった過程すっ飛ばしてるぞ。
それと、何か最後の台詞、口説き文句でなく、○○戦体とかそういうヒーローものの台詞だったぞ?(地球の平和は僕等が守る!的な)

弱冠、落ち込んだ雲雀をよそに、今度は骸が同様に片手を俺の肩に回して来た。
「隼人君…僕の方が君の事、愛してますよ。どうです?これから黒曜ランドでデートでも」
「いや、あそこ廃墟じゃん?!あんな所行って何すんだよ?!」
「………………………………………ナニ…ですか?(ニヤリ)」
「…下ネタは止めてください。俺、まだ未成年なんで」
「僕も未成年です☆」
「だから何だ?!てか、だったら尚更言うな!…って…どっどこ触ってんだ!!ぎゃー!!!」
ドカッ!!
突然、尻を撫でてきた骸の顔面を、思いきり蹴飛ばしてやった。
「痛いです」とか言っているが、無視だ。

「…隼人…そんな果実より、僕の方がよっぽど満足させてあげられるよ」
「何をだっ?!つーか、そのワキワキした両手、ヤメロっ!!」

…雲雀…いつの間に復活したんだか…
…てか、だから、ワキワキしながら近付くな!

「恭弥君…気持ち悪いですよ」
「…君に言われたくないんだけど?」
うん、どっちもキモいよ。

「…いい機会ですね…この場で決着をつけましょうか…?」
「いいね…望むところだよ」
そういって、二人は槍とトンファーを取り出して戦い始めてしまった。
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