短編

□自覚前の共有時間
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「全く…授業サボってこんなところで寝てるなんて…いい度胸だね」

よく晴れた日、
学校の屋上でようやく探しものを見つけた。

ここ最近、何故が気になって仕方ない存在。
群れる雑食動物は本来嫌いなんだけどね。
でも、何故だか気になってしまう銀色の髪…

「わぉ…本当、よく眠ってるし」
起きないのをいいことに、隣に座って眺めてみる。
…普段なら、とっくに噛み殺しているとろこだけど。
どうしても、知りたいんだよね。
何でこんなにも君の事が気になるのか。


「へぇ…」
彼の綺麗な髪に触れてみた。
うん、サラサラしていてなかなか心地よいかも。
太陽にあたるとキラキラ光るその髪。
ずっと触ってみたいと思っていた。
その髪にも、白い肌にも…


ーそれって、一体どういう事?


何故触れたいと思うのだろう。
何故わざわざ彼を探したのだろう。

わからない答えをいちいち考える程、僕は暇じゃないからね。

もう一度髪を撫でて、何となく額にキスを落とす。


せっかくだから、もう少しだけこうしていよう。


ー愛しい相手と、
 愛しい時間を共有する為に


→後書き
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