捧げ物

□俺と彼女と…
1ページ/3ページ

ああ、もう……
どうしたらいいんだろう……?

誰か…この気の休まらない毎日を、改善する方法を教えて下さい……


《俺と彼女と…》


俺、沢田綱吉はマフィアのボンゴレ十代目である。
…いや、まだなってないけど…一応、そういう事らしい。

そんな俺が最近気になる子……それは、部下であり、今の所自称右腕である『獄寺隼人君』。
『君』と呼んでいるが、彼女はれっきとした女だ。
ただ、彼女は女の子としての自覚が薄いっていうか…そのせいで、俺はいつもハラハラしっぱなしだ。
…ただでさえ、綺麗な可愛い顔をしているのに……


「十代目ぇ〜!」
噂をすれば…この声は。
「おはようございます!十代目、すみません。少し遅れました」
ニッコリ微笑む彼女。

…ああ…可愛いなあ……
てゆーか、さっき『十代目ぇ』って言ったよね?!聞いた?!あの最後の語尾の『ぇ』が可愛いよね?!もうっ!!

「ごめんね?毎日迎えに来てもらって……」
「いいえ!右腕として当然のことですから!」
自信満々にそう言った彼女。
ああ……どうせなら、いっそう『人生の右腕』になって欲しいよ、本当。
そう思いながら、学校へ向かった。


途中、前方にある男子高校生が数人たむろしていた。
「あいつらは……」
途端に不機嫌な顔になる獄寺君。
…てか、あの人達って…この間、獄寺君ナンパしてきて(獄寺君には喧嘩売られてると勘違いされて)獄寺君に果たされた人達じゃないか?!
それ以来、本気で獄寺君に惚れたのか、ストーカーのようによく会いに来る(かなり迷惑な)人達だ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ