捧げ物

□内面的素顔
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ああ、知らなかった…

俺って、けっこう性格黒い人間だったんだ…


《内面的素顔》


俺は獄寺君の事が好きだ。

でも、ダメツナの俺はそれを言う勇気がなかなか出せなくて…

でも、ある時意を決して獄寺君に告白したんだ。
…そしたら、獄寺君も俺と同じ気持ちでいてくれて。
本当、嬉しかった。

で、晴れていわゆる『お付き合い』をすることになった……のは、いいんだけど………


そのせいで、今まで知らなかった俺の内面的な性格が見えて来てしまったわけで……

いや、元々独占欲は強い方だとは思っていたけど……まさか、自分の中にこんなにも黒い感情がうごめいていたなんて……!!


…で、今まさにその黒い感情…つまりは『嫉妬心』が存分に沸き上がっているわけでして。


「…おい、リボーン。何でちゃっかり獄寺君の膝の上にいるんだよ…?」
当たり前のように我が物顔で獄寺君の膝の上に居座るリボーンに、ややいつもより低い声を投げ掛ける。

今日は、いつもの如く突然リボーンが「ボンゴレの守護者同士の親睦を深めるのも大事だぞ」とか言い出したせいで、何故か守護者の皆が家に集まって、鍋をしている。

てか、何で皆暇人ばっかなんだよ!ただでさえ、皆ひょっとしたら獄寺君に気があるのか、何かとちょっかい出す連中ばかりだというのに…
おかげでさっきから、ハラハラしっぱなしだ。
このままだと、俺の中の黒い感情が、表に出て来そうだ!
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