捧げ物

□恋愛事情
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俺は最近獄寺君の事が気になっている。

…もちろん…
『恋愛対象』という意味でー……


《恋愛事情》


…そりゃあさ、最初は凄く驚いたよ。

獄寺君問題児だし、初対面怖かったし…
いや、何より獄寺君男だし。

でも…ここ最近、獄寺君を見る度、
笑顔が可愛いなぁ〜とか、
照れた顔も可愛いなぁとか、
俺を呼ぶ声が可愛いとか、
寝顔が可愛いとか、
もう、他人を犬みたいに威嚇してるとこまで可愛い!…とか…

もう、彼の行動の何を見ても可愛く思えてくるから…もう、認めざるおえないじゃないか……
(いや、ある意味これで認めない方がおかしい)

諦めて受け入れたら受け入れたで、さらに可愛く見えてしまうから、もう重症だ。


…でも…問題があって…
俺達の周りには、同じ穴のムジナが多くいる…ということ…

これが…最近の悩みだ。


…はぁ、とため息をもらしながら家を出る。

ーすると…

「十代目〜!」
いつもの事ながら、この声はっ!!
「おはようございます!十代目!」
目の前にあるのは、獄寺君の笑顔で。
「おっおはよう、獄寺君」

ああ、可愛いなぁ…
…って…てか、落ち着け。
まだ朝なんだから(←?)

もう、最近ずっとこの調子だ…俺。
あの笑顔みると、堪らなくほわ〜っと……



「ツナ!獄寺!ハヨー!」

…来たな…俺の同類で、最近の悩みの種の一人……山本…

山本は友達として、いい奴だし好きだけど…
確実に、獄寺君に好意を寄せている一人で。

…って!言ってるそばから、また獄寺君の肩を組んで!
いいな〜!俺もそんな風に、気軽に獄寺君に触りたいっ!!
……てか…なんか変態っぽいな…俺……


「いつまでくっついてんだ!この野球馬鹿!」
「えー?いいじゃん。もうちょっと獄寺堪能してたいからさ〜」
「はあ?堪能?何言ってんだ?お前」

本当だよっ!何言っちゃってくれてんの?!山本っっ!!
俺だって堪能したいよ!!

…って、えーー!!
何言っちゃってんの?!俺?!


俺が悶々としている間に、新たなる悩みの種が来た。
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