モノクローム

□悲しい顔で愛を囁かないで
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どうしてヒトは言葉を持ったのだろう
心が見えにくくなる








私達は言葉が欲しくて生きている


『言葉』こそが全てであり、口に出した瞬間、それは真実になる

たとえそれが『嘘』でも、
言葉を口から出したという真実が残る




私達は互いに相手が欲しい言葉を掛け合おうと努力する
俗に言う、社交辞令というものだが







だけど私は
彼の欲しい言葉なんて掛けたりしたことがない


考えれば考える程、彼の望みはわからない



















私達は望んでる

















欲しい言葉を、無意識にくれる相手を























唯一無二の存在を





















私達は望んでる

















たった一言



「死なないで」




と言葉を送った




















御免なさい




また私はアナタに

そんな顔をさせて仕舞う…






















悲しい顔で愛を囁かないで



 

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