モノクローム
□幸運少女
1ページ/5ページ
『そのうちおめぇの力、見せて貰うぞ』
一応認めて貰ったのか、そんなことを言われた
そんな時は暫くは来ないと思ってたのに…
私は今、
不良数名に囲まれていたりする
はぁ……
…なんでこんなことになって仕舞ったんだろう
これも運命か、
それとも罰が当たったのかな?
私はもう一度溜息を落とた
×××
「おい、椎音。…お前明日……ひ、ひひひ暇、か…?」
「噛み過ぎ」
「てンめ……暇かどうか聞いてんだ!どっちだ!?」
獄寺君は真っ赤になってて大変可愛らしいが
正直、
私の方もやばいです
「は、ひ、暇っだけど。あああああ明日 なにかある、の?」
「てめぇも人のこと言えねぇじゃねぇか」
あ、当たり前でしょ!!
意中の相手から休日暇かなんて聞かれたら
…誰だって噛むわ!!
「ひ、暇か…そうか。
別に、なんもねぇけど、
ああああ明日、じゅうだいめと映画に行く予定だったんだが、ご用事が入ったらしく、
だ、だから椎音……行かねぇか…?映画………」
「あ は、はい!ぜ、是非よ、よよろしくお願いします」
やばい私噛み過ぎ…
獄寺君も噛んでるけど、
授業サボって化学室で噛みまくりながら赤面する私達って…
どんな変人!?
そんな的外れなことを考えながら、
「あ、だ、だからよ。明日…じゃあ、待ってっから……」
「はい……」
何故か敬語な私と、後ろを向いて仕舞った獄寺君
その後、やはり噛みまくりながら待ち合わせの時間や場所を決めた
「あの……つかぬ事をお聞きしますが、
………二人きりでですか?」
「あ、当たり前だ!!」
………私にもblue springがやって来た!!!
×××
そう
これが、昨日の話
で、
今
私の周りにいるのは
獄寺君ではなく不良共
…ジンセイってそんなもんだよ