頂き物
□ラビュ ケンカ
2ページ/10ページ
『こんなモン…
いらねぇんだよ!!!』
そう怒鳴り散らしながらラビが誕生日にあげた神田の瞳と同じ黒い石の付いた指輪を薬指から乱暴に抜いては、ラビに投げつけた。
カキィンっ…
金属音はドアに跳ね返る
『お前の…傍にいたら…
正直ツラい……っ』
吐き捨てて
目の前を走り抜けた
『ユゥ…泣いて…た……』
口角から流れる少量の鮮血がポタッと一滴、ラビの手の甲に堕ちた。
事の発端はつい先ほど
――――――
――――
―…
<コンコン>
『ラビ?起きてるか?』
返事が返ってこない。
――…いつまで寝てんだよ
_