‡†死線†‡(ダーク)


「コラ…何勝手に人の屋敷でくつろいでんだ?」

「構わないだろ…」

確かに…ダークが屋敷にいてもそれはよくある事で一応叱るが、食事したり本を読んだり困ってる訳でわない。

ただ…

「おい…俺はどれぐらい生きられると思う?」

知りたがりの彼から出される質問はいつも難題。

今日の質問も私の知ったこっちゃない。

「知らないな。私の寿命もわからぬのだから…人は死を恐る。」

「俺…闇に溶けて…いつか光に…アイツに飲まれて消えるのか?」

また…闇より生まれし彼…リンクの影から生まれたダークリンクも死を恐る。

「さぁ…リンクが光なら確かにお前は闇だ。…よし…よく見てろ…」

私はダークを連れて玄関まで来る。
時刻は夕方。

「私の足元を見ていろ」
扉を素早く開けて外のオレンジの日に当たる

スゥ…

「!!」

「光が差せば、影が伸びるようにリンクが存在する限りお前も存在するのでは…?」

私の解釈はこれだ。
ここから先を考えるのはダークだから。
私はこれ以上余計な言葉は言わないつもりだ。

「なるほど…けど…更に与えられた時間より自力で生きる方法が分かった」

「…潔く…諦めろ…」

自力の時間なんて辛いだけだ…。
直ぐに死が迫っているのを知ってるなんて残酷だ…。

「俺が死ぬときに死んでくれ…」

「…私が?…」

「長い時間は生きられない、…けどさっ…死ぬときにお前が死ねば俺はお前の最後を見届けるまで生きる。」

そうか…しかし…

「私が死ぬまでお前は死の痛みに耐え抜くというのか?」

「それで満足なんだ…」

ガキの割りに、ずいぶんと深い事を考えるのだな…。

「ならば…お前が消える時に私は…首を切って死んでやる。そしたら…お前は少しでも長くこのハイラルにいるのだろ?」

「あぁ…お前の為に生きる。」

彼が私の為に生き
私は彼の為に死ぬ

私達がたどり着く先は安らかな愛と言う名の死が待っている。




最も…寿命なんて…知らないがな…。
‡†‡†‡†‡†‡†‡

ダークリンクの子供のお話です。
最後に…ヒロインのが年上じゃね?

とか思ったじゃん?
ダークが勝手に死ぬと想像するものは。
リンクに消される時と解釈してください。


♪全部で3話あります


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